マディヤプラデーシュ州の州都ボーパールから、バスで3~4時間行った丘陵地帯に忽然と現れる世界遺産が『サーンチーの仏教建造物群』です。大乗仏教遺跡があり、1989年にそれらは世界遺産に登録されています。

これは自ら起こした戦争の悲惨さを目の当たりにし深く反省したアショーカ王が、仏教保護のためにこの地に8つのストゥーパを建立したと言われ、そのうち3つが現存しているのです。

半球形で石造りの巨大なストゥーパは、てっぺんにアンテナのようなものがついているようにも見え、なんとも不思議な形状をしています。また、トラーナと呼ばれる門は、鳥居の原型であるという説もあります。

第一塔がサンチの塔。サンチの塔は、ドームのような形をしており、直径は約36.6m・高さは約16.5mです。もともと釈迦の骨を収めるために盛られた塚だったものが、その後に盛られた土の上に煉瓦を積み重ねました。

南門の獅子像は二本の柱に四頭ずつ丸彫りされていて、サールナートのアショーカ王石柱の上の獅子像とよく似ているといいます。他の塔門の梁の上や浮彫にも、多数の獅子像や有翼獅子像が見られ、 ストゥーパはシャカムニの遺骨を安置したものであるからこそ、これらの獅子像はストゥーパへの入口を守護する役割を担っていると考えられています。王墓を守護するスフィンクスや王城守護の獅子門の流れがここにあり、有翼の獅子が見られることにも、西方からの影響が強く感じられますね。

古代仏教の一大中心地であったサーンチーは、現在では周囲にひたすら丘陵風景が広がっているのどかな場所です。小高い丘にあるストゥーパの後ろに広がる風景を見れば、インドの豊かな自然を感じられるでしょう。
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